2023-9-22

瀬戸内旅行記

2023/09/18 - 2023/09/20 で瀬戸内国際芸術祭に行ってきた日記です。

1日目

一日目は草間彌生の巨大かぼちゃ、『南瓜』で有名な直島へ行きました。

岡山へは新幹線、港のある宇野までは JR 瀬戸内線快速マリンライナーと JR 宇野線を乗り継いで行きました。岡山から宇野までは大体1時間ぐらいです。

直島へは宇野港から出ているフェリーを利用しました。大体 20 分ぐらいで着きます。 直島へは他に、高松から出ているフェリーを利用する方法もあります。 詳しくは: https://naoshima.net/guidemap/

直島は今では現代アートの島として有名ですが、元々は製錬所の島として栄えていたようです。今でも島内に三菱マテリアルの直島製錬所があり、銅の精錬が行われているようです。(参考)

予約していた原付を借り、直島内を散策しました。三連休の最終日ということもあり、前日には電動自転車の予約はいっぱいでした。一週間ぐらい前には予約しておくことをおすすめします。

島中の至る所にアートがありました。

直島パヴィリオン - 藤本壮介

直島パヴィリオン - 藤本壮介

直島港ターミナル - SANAA

直島港ターミナル - SANAA

もうひとつの再⽣ 2005−N - 三島喜美代

もうひとつの再⽣ 2005−N - 三島喜美代

島の半分ぐらいは山なので、曲がりくねった山道が多かったです。初めて「警笛鳴らせ」の標識を見ました。

借りた原付

原付のビーノを借りました。

島の中にある3つの美術館、「ベネッセハウスミュージアム」「李禹煥美術館」「地中美術館」全てを訪れました。どれも現代アートの美術館でした。空間自体が作品になっている展示が多くて楽しかったです。

李禹煥美術館

李禹煥美術館 - 「無限門」

地中美術館には、ジェームズ・タレルの「オープンスカイ」室がありました。撮影禁止だったので写真はないのですが、天井に四角く穴が空いていて、空が丸見えになっています。壁に沿ってベンチがあるので、そこに座ってぼーっと空を眺めることができます。このタレルの部屋は金沢の 21 世紀美術館にもあります。

夜は宇野に帰り、KEIRIN HOTEL 10 に宿泊しました。駅から 20 分ぐらい歩くのですが、きれいなホテルでした。私が行った日は運悪くシャトルバスが出ていなかったのですが、普段はシャトルバスが出ています。また、1000 円分のタクシー補助を出してもらうこともできます。

2日目

二日目は一日豊島で過ごしました。

豊島へも宇野港からフェリーが出ていて、近い方の家浦港には大体 25 分ぐらいで着きます。

豊島でも原付を借りようと思ったのですが、前日にはもう予約が締め切られていたので、電動アシスト自転車を借りました。

豊島は直島よりも大きい島で、元々稲作や乳業で栄えていたということもあってか、のんびりした印象の島でした。

草をはむ牛

草をはむ牛

勝者はいない-マルチ・バスケットボール - イオベット&ボンズ

勝者はいない-マルチ・バスケットボール - イオベット&ボンズ

豊島の坂から望む海

豊島の坂から望む海

豊島では「豊島美術館」と「心臓音のアーカイブ」を訪れました。

心臓音のアーカイブ

心臓音のアーカイブ

心臓音のアーカイブ入口

自分と同姓同名の人の心臓音を聞きました。

豊島美術館

豊島美術館 母型

豊島美術館 「母型」中に入ることができます。

内藤礼さんの『母型』という作品が良かったです。作品は天井に2つの穴が空いた、ドーム状の丸い空間なのですが、天井に大きな穴が2つ空いていて、青い空を見上げることができます。いくつかの場所から水がちょろちょろと湧き出していて、その水が集まっていく様も見ることができます。中に入った人たちは思い思いに座ってあぐらをかいたり、寝転んだりして過ごしていました。

3日目

3日目は徳島の鳴門市にある大塚国際美術館に行きました。と言っても、この日はほとんど移動していました。

宇野港から鳴門市までは、自家用車があれば瀬戸大橋を渡って2時間で着くぐらいの距離なのですが、電車やバスを乗り継いで行ったら5時間ぐらいかかってしまいました。しかも乗り換えの時間的に香川でうどんが食べられなかったのが残念でした。

ちなみに行程は、宇野駅 → 高松駅は電車で1時間、高松駅 → 徳島駅はバスで1時間半、徳島駅 → 美術館が路線バスで1時間、という感じでした。高松からは特急うずしおと JR 鳴門線を乗り継いで鳴門駅に行って、そこで路線バスに乗り換える方がおそらく早く着きます…

大塚国際美術館

大塚国際美術館は古代から現代までの西洋美術が一挙に揃った大きい美術館です。B3 階から地上2階までの5階建てで、なんと全部の展示室を回ると道のりが4 km にもなるそうです。

展示室がある B3 階に入ってすぐ、紅白で米津玄師が歌っていたシスティナ礼拝堂がありました。

システィナ礼拝堂

システィナ礼拝堂

この美術館では音声ガイドを借りたのですが、とても良かったです。正直西洋美術なんて高校の世界史のテスト対策で詰め込みで覚えた程度の知識しかなく、ただ眺めていてもあいつの顔おもしれーなー・うわー綺麗だなー程度の感想しか出てきません。なので、音声ガイドでその絵画の歴史的背景などを聞いたほうが知的好奇心をより満たすことができます。

例えば、教会の壁に書かれている宗教画は、どれも似たような絵柄だなーとは思っていたのですが、実は厳格に何をどういう順番で描くかが決まっていたりするようです。

至る所に見たことある絵があって楽しかったです。また、『真珠の首飾りの少女』とか『モナ・リザ』などの有名な絵画のなりきり写真スポットなどもあって家族連れなどで気軽に来れるタイプの美術館だと思いました。

鳴門大橋

鳴門大橋

この日は大塚国際美術館からバスに乗って京都駅に帰りました。この美術館へは神戸や大坂、京都からの直通便が出ており、一時間半〜二時間弱で着くので、香川方面から来るよりも関西旅行のついでにいくほうが楽だと思いました。

まとめ

3日間で瀬戸内のアートに関連する場所を巡る旅でした。

実は、この旅の一週間前までインターンで東京に 10 日ほど滞在していて、都会のすぐに電車が来て、行きたいところにはすぐに行ける便利な感覚から抜け出せないままで瀬戸内に行きました。なので、フェリーが一時間に一回しか来ないとか、電車とバスを乗り継ぐよりも車で行ったほうが早いとか、電動アシスト自転車で坂道を登るとか、そういう交通事情に若干面食らい続けながらの旅でした。いつもコンピュータを触ってばかりなので、こういう体験もたまにはしないといけないですね。

直島・豊島は現代アートがたくさんあってとても楽しかったです。まだ回れてない作品もあるので、また機会があれば行きたいです。