「工学とはどういう学問だと思いますか」 高校 3 年の 3 月，後期に出願していた工業系の大学の面接練習でこう聞かれた．その質問を発したのは工学部を卒業した物理の先生だった．
私は答えやすい質問が来たと思い，喜び勇んで手をあげて，以下のように答えた． 「工学は人間の生活を便利にするために，理論を元にして実際に活用できる形で，ものを作っていく学問だと思います」
回答し終わったらちょうど，面接練習の終了時刻が来てしまった． そしてその物理の先生は口早に言った． 「工学は人間の生活を便利にするための学問ですか．それもそうですが，それだけではありません．もっと深い意味があります．考えてみてください．」
そのあとは面接全体にアドバイスをもらったりして，その会は終わってしまった．
未だに工学とは何か，という質問の回答の糸口もよくわからなくてモヤモヤしている．
（朧げな記憶を元に書いてるので事実と違うかもしれないし，ディティールが伝わりづらくてすみません）